動物園での風景 ~キリンとシマウマのちょっかい遊び!~

動物観察日記
シマウマ

宮崎市フェニックス自然動物園では、キリンとシマウマは同じ敷地の中で飼育されています。新型コロナウイルスによる宮崎県の緊急事態宣言が明けた初めての休日(2021年2月11日)に、キリンの観察に出かけました。

観察しているとキリンの子供コナツが走り回っています。生後6カ月なので、元気いっぱいです。あまりに楽しそうなので動画を長い時間記録していました。

ちょっかいの動画

自宅に戻り動画を確認すると、興味深い動画がありました。

動画の後半でコナツがシマウマにケリを入れます!

キリンの赤ちゃんコナツが、走っていると前を歩いているシマウマにちょっかいを出します。するとシマウマは「何をするっつか!」と後ろ脚で反撃します。

偶然とは言え、なかなか興味深い動画です!

少し時間が経ったときの動画があります。

突然、シマウマがコナツにケリ!

突然、脈絡なく、シマウマがコナツにケリを入れます。

この敷地には複数のシマウマがいますが、先ほどのシマウマがお返しにケリのちょっかいを入れているように思いました。

動物園と野生

動物園を批判する人にとっては、動物園は動物にとって非自然な環境で、動物にとってはストレス以外の何物でもないと。このストレスのために常同行動が出現し、動物虐待に近い状態だと主張することさえあります。

でも、上記の動画をみていると、キリンもシマウマも幸せそうです。野生の状態では、広い世界で、全力疾走も十分にでき、群れでいろいろなことを学ぶことができます。でも反面、捕食動物に狙われ、動物園よりも短命です。

動物園では、環境が異なり、特に本来のアフリカサバンナとの環境(気温、湿度など)の違いは大きなストレスに違いありません。しかしながら、南北に長い日本で引越しをした経験のある人は理解できると思います。気候の違いは初年度には身体に応えますが、2年目からは身体は慣れてしまい、気になりません。

更には、捕食動物は不在で、食べ物の心配はなく、かえってストレスは小さいように考えます。遊びの面では、キリン同士の遊び仲間は限定的ですが、他種のシマウマと遊ぶことができたりします。他種の間で仲良く遊ぶ、こんな姿は野生では見られません!

動物園の中では、野生とは違った形の幸せが存在する、と考えました。

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