「森林病害虫」マイマイガのサナギが羽化

生き物エッセイ

自宅に植えているブルーベリー(ラビットアイ)の収穫をしていると、葉っぱに隠れて黒い変なものがぶら下がっています。周囲の葉を避けて、よく観察するとなにかのサナギのようです。枝をカットして自宅に持ち帰ります。

サナギの観察

木陰では、ただの黒い塊で、生命体かどうかさえ自信がなかったのですが、明るいところで観察すると明らかに生命体です!

見た目かなりえぐいです。体幹にもうっすらと毛が見えるような・・・

写真をみれば明らかですが、尻尾の方が毛のようなものでふさふさしています。縦軸に垂直方向にはラインがあり、なにかのサナギと確信しました。色が真っ黒なので、イメージは最悪です。

自宅に持ち帰り、観察します。透明の容器に入れます。空気は入るように隙間を空けて・・・。

きれいな蝶々がでてくるかも?と期待します

夜中に羽化しても大丈夫なようにラップで軽く覆います。

マイマイガが羽化しました!

約1週間したところで・・・

キャーー 羽化してるるるる!

触角がユーモラスです

予想はしていましたが、やはり蛾のようです。調べてみると「マイマイガ」という名前があります。

真っ白という表現でも支障がなく、キレイと言えばキレイなのですが、やっぱり蛾です。なぜか好感が持てません。でも地球の仲間なので、頭の中では「産まれてくれてありがとう」と受け入れます!

こちらを睨んでいるような感覚になります。ここから出せ!!、と

マイマイガとは

マイマイガをネットで検索すると、幼虫はやはり毛虫のようです。小さいときは毛に毒がありますが、大きくなると毒はなく、手に乗せて遊べるそうです。遊びたくないですが・・・。

マイマイガは、ドクガ科の蛾の仲間です。10年に一度くらい周期的に大量発生する害虫として知られています。大量発生した場合は、毒を持っている小さな幼虫が問題となります。5月くらいの暖かい時期になると卵塊から幼虫がふ化します。7月下旬以降にサナギとなり、羽化します。成虫の寿命は最大10日程度で、食事はしないで、交尾、卵を産みます。

宮崎県は暖かいので、これよりも約1カ月程度早いとされますので、6月下旬の羽化はちょうどの季節ということもできます。

卵を探すと・・・、ありました。

ところどころ、小さな穴があり、既に幼虫が出ていった後のようです。この卵を見つけたら、早々に除去するようにします。

既に幼虫がふ化した後と思われます。

今回のエピソードを通じて、蛾の卵と蜘蛛の卵が区別できるようになりました。

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